ひとときのいま
たった一度の瞬間を
僕らは毎日と称した
下らない箱に詰め込んで
落ち込んだ笑った
怒りに震えた感情的な
この日々を何でもない
だなんて強がらない
通り雨からっ風。
吹き付けるのは
世間様のこすっからい
きっとよく分からん事情。
右か左か位ならさ。
コイントス一つで
行き先決めたって
いいのにね。
堅苦しいアナタ
地図の前、
腕組みして唸る。
私はその背中で
お決まりの
溜め息をつく。
たった一度の瞬間が続いて
何気ない毎日は粛々と織られていく。
気をはりつめてても、だらけ緩んでても、
たった一度の今日を僕らが生きてく。
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