ベタなラブソングが
あたしの鼓膜を揺らす
掻き消すように鼻をかんだ
アイラビューやアイニジューなんて
夢を見させてくれたキレイゴト
絡まる髪もそのままで
不器用な君が本当に嫌いで
どうしようもなく好きだった
君が置いてったポケットティッシュ
最後の一枚がまだ使えずにいる
ベタなラブソングを
下手くそな口笛で歌った
君を消し去るように歌った
君との思い出は全部
鼻をかんだティッシュと一緒に捨てたよ
不器用な君が大好きだったから
掻き消すように鼻をかんだ
君が置いてったポケットティッシュ
溢れた思い出の中に混じって消えた
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