◆ミキシングについて
更新データ 2011/08/24
このテキストは歌ってみた支援の為の基本的な説明と、ハルシオン個人による知識の伝達が目的であり
その内容、結果が常に期待出来る物かは分かりかねます。
気づいた時に変更や修正を加えていきたいと思います。
必要な機材、またはソフトウェア
■マイク編
○ピンマイク ヘッドセット等に付いている物
特徴 音割れがしやすく十分な周波数帯域を確保できない ノイズ多め
イコライザーの処理が難しくオケに馴染みにくい、音が硬い
○ダイナミック 手持ちのハンドマイク
特徴 比較的万能だがハンドノイズを拾いやすくマイキング技術の影響も大きい
ロック等のパワーのある歌唱スタイルにマッチするがこもり易く歌い手の技術に影響されやすい
単一方向型でノイズは拾いにくい 乾いた音から滑らかなものまで様々
ポップガード推奨
○コンデンサー スタジオ等で用いられる
特徴 機材、専門知識のある人向け、あらゆるジャンルに対応出来、高性能
ただしマイクプリアンプやアンプシュミレータ、ノイズゲートといったハードウェア、ソフトウェアの介入無しでは
能力を発揮できない、他方向型でインタフェース無しで使うと周囲のノイズを拾いピンマイクより酷い事になる
又、インタフェースの他に上記の物や、エフェクトを使用組み合わせて使う。
ポップガードが必須、アタックはダイナミックより柔らかい
■オーディオインタフェース編
歌い手の方には十分に理解していただきたい、オーディオインタフェースとはただ綺麗な音で録音が出来る
又はノイズが少なくなる、といった物ではない。
パソコンで録音する際の説明になりますが、オーディオインターフェース以下、IFは
音を作る元です、普段パソコンで音楽等を聴く際に必要なサウンドカード、これに当たります。
つまり、IFを使うということはパソコンのサウンドカードは使用しません。
その際音はIFに依存した音になります。
録音の際ノイズ量が多い方の殆どがノート型PCです、これはファンや他のデバイスのノイズを拾いやすい事がありますが
基本的な処理性能もデスクトップには劣るからです。
最近のデスクトップでは、PC購入の際、又は増築等でサウンドカードを取り付けたオンボードで無い方
価格が8000円~以上のものでASIO対応のものが好ましいですが、そうでなくてもノイズは比較的少ないです。
またオンボードでもデスクトップでここ2。3年の物であればそこそこ使えるはずです。
そして別の理由でサウンドカードのドライバが最新でない、または不安定な場合もノイズを良く出します。
ドライバ更新をおすすめします。
話は戻りますがIFを使用することによって比較的パソコン環境に依存しない音を録音できます。
先ほども言ったとおり、IFの音に依存するからです。
インプット、アウトプットの概念を説明します。
インプットで繋いだマイクや楽器などの音をIFに送ります
IFがその特性を生かした音に仕上げます
アウトプットで音が出て行きます。これだけです
アウトプットからの音をスピーカ等に繋げて聴くのが一般的です。
以外に勘違いしやすい所ですが、パソコン側にはUSB等で接続してサウンドカードの代役になっているのがIFなので
IFのアウトプットから音を普段愛用しているスピーカーや再生機器に接続します。
他に特別な使用方法で無い限りパソコンには挿しません。
IFを使うことによってノイズが少なくなる理由がこういう事です、ノイズが少ないという事は音質も上がります。
インプットレベルには注意してください、外部のノイズを拾うとしたらここになるので
ヘッドフォン、スピーカーでモニターする音が小さい時はアウトプットを上げましょう。
もちろんインプットが小さすぎても駄目なので無音時にアウトプットレベルをMAXにして
インプットを調整しながらノイズが無いレベルを探すのもひとつの手段です。
■マイクプリアンプ
マイクプリアンプをお持ちの方は恐らく少ないので簡潔に話します。
これは、足りない音量や感度を上げ調整して出すといったもので、ボーカルにキャラクターや存在感を与える物です。
コンデンサーマイクなどで周りの環境ノイズを消してくれるゲート機能やその他様々な物があります。
機材ある程度整ってるけど何か欲しいなという方にはオススメです。
■ポップガード
楽器屋に良く売ってます、自作する方もいます、ポップノイズ、無駄なブレスを抑えてくれます。
針金にストッキング素材か何かで自作する方が居るようなんですが、とても自分で買ってくる勇気はありません。
もし、ハルシオンに譲りたいという方はメッセージ頂ければ良いと思います。
■録音ソフト編
Audacity http://audacity.googlecode.com/files/audacity-win-unicode-1.3.13.exe
WindowsR 98/ME/2000/XP/Vista/7
この様なフリーの物でも構いません
インストール後、メニューバーから 編集>設定 Audacityの設定 を開きます
オーディオI/O が使用しているIFになっていないと今までのIFの下りは全く意味が無いです。
自分は録音ソフトがSonarなので録音はそちらでやっていますが録音設定、又はオーディオデバイスの設定は
ASIO設定のIFになっています。
詳しい内容は別途解説ページ
http://pohwa.adam.ne.jp/you/music/aud/bgnr.html
又はググって下さい。
■パソコン設定
IFからスピーカーにコードを挿してる方はPCのコントロールパネルからサウンド設定でサウンドデバイスを
IFに変更しなければ音が出ません。再生、録音共に確認しましょう。
■mix依頼について
①リバーブ、ディレイ空間系エフェクトを掛けない
②コンプ、EQを薄くでもいいから掛けて録音したい そんな方はmix師さんに相談してください
その際インプットモニター機能の有無を確認させられると思いますが、録音屋でもない限り素の状態が無難です。
③基本的にマイキングを変えないレコーディングのクオリティーを決定する最も重要な項目
サビ等で必要に応じてマイキング変更などもある、1番Aメロと2番Aメロのマイキングが違う等はナンセンス
④頭出しはmixじゃない・゜・(ノД`;)・゜・ という方も多く居ますので、なるべく歌い手の方で揃えて上げましょう。
又、ファイルが数十個単位にもなる依頼は依頼された側がいじめられてる気分になるのでよしましょう。
⑤クリップしない、音の限界0dbを超えての録音は問答無用でリテイクして下さい。
⑥録音波形は出来るだけ大きく、声量が大きければそれだけ迫力が増しノイズが減らせます
ただ大きければ良いと言う事も無く、コントロールできる範囲で励んでください。
⑦家電などのノイズを拾いそうな物の電源を切る、但し熱中症等の危険が内容、安全第一でほどほどに。
⑧mix師も可能な範囲で懸命に作業に当たるので失礼の無いようにベストだけは尽くしましょう。
■mixで出来る事、出来ない事。
①ピッチ修正、テンポ修正、フォルマント変更、は基本的に好まれません。必要ならといった感じです。
②ダイナミクス、レベル書き、ボリュームコントロール、オートメーション、mix師が判断します。
③ノイズ、消せます。但しノイズ量に応じ、音質劣化は避けられません、ノイズ帯域に必要な周波数があれば特に。
音が尖る、エッジが出る、僅かに変な音が混じる、こもるといった副作用が出ることもしばしば。
④イコライザー、コンプレッサー、オートパン、リバーブ、ディレイ、特殊エフェクト、ケロケロ
⑤存在しない音は基本的に作れない、そういう事が出来るソフトウェアを知っています、数十万します。
⑥受け取った音声によって表現の仕方が変わっていくので、表現出来ない物は出来ない。
⑦ ○○さんみたいなmixで~ 不可能です。 似せる事なら出来るかもしれませんね。
⑧明日までに、明後日までにといった、スピード依頼、作業進行状況にもよりますがその場合クオリティに期待するのは酷です。
⑨ボイチェンも入れたいです 、音質劣化しますが頑張ります。
⑩mix師さんによってやりたくない処理とかもあるので無理強いはしない様お願いします。
■最後に
走り書きですので色々修正があるかも知れませんがぼちぼちやっていきます。
それでは皆さん素晴らしい作品を期待しております。
コメント1
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ご意見・ご感想
シロロ(N)
ご意見・ご感想
すごく参考になります!!!歌ってみたやってる方は見るべきだとおもいました
2012/03/08 18:35:47