ラジオから吹き出す 歪なノイズ
震えてる ぬるい吐息を 嘲笑うように
聞こえない振りでは 過ごしきれない
窮屈で 小さな世界 鳴り響く声
音もなく 泣いて 泣いて
この部屋には 夜明けの陽は来ないよ
雨が降る 街に 僕に
穴の開いた 傘は なんの意味もなくて
嗚呼 鳴り止まぬ叫びに 膝を抱えて
塞がれた カーテンの波 責め立てるように
近付いた気配に 息を止めれば
扉越し 誰かの影が 薄く笑った
残されて ひとり ひとり
目を伏せても 景色は変わらなくて
感情が 裂けて 漏れて
不意に紡ぐ 歌は 酷く揺れていた
朝を知らなければ
今も 笑えたのに もう
音もなく 泣いて 泣いて
この部屋には 夜明けの陽は来ないと
知るほどに 深く 深く
溺れていく 此処は 僕だけの世界で
さよならが 鈍く 痛み
コード抜いた ラジオ 呼吸も聴こえない
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