昼前の授業を抜け出して
君の手を引いて丘の上に出かけた
少し困った顔をしていたのに
なぜだか手はつないだままで
微笑み返した 遠い空に向かって
ざわめく町並みを抜け出して
君の手を引いて丘の上に出かけた
つないだ手は離さずに
なぜだか二人で走りながら
微笑みあった まっすぐに瞳を見て
この景色を見せたかった
それだけなのに
とっておきのプレゼントを
包んでもらうときのように
心 落ち着かなくて
もうすぐ会えるよ
瞳に映る空色に
輝く太陽を浮かべた君に
丘の上に座って
僕に寄りかかる
心地よい重さ
雲のように 形を変えても
空のように 見つめていてね
黒い髪が風になびいた
草の上に寝転んで
つないだ手を少しキツくして
光が空から射し
鳥の群れがいっせいに飛び立った
憧れだったあの日から
いくつも季節を歩き
この丘を見上げていたんだ
ずっとこの手を離さないで
いつもそばにいるから
触れられなくても
遠くなっても
切り取った景色に
あの頃の僕たちを埋めこんで
彩られた景色に
今の僕たちを吹きこんで
ずっとこの手を離さないで
いつもそばにいるから
触れられる距離で
空に向かって
きっと 君のそばで
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