変な時間に目が覚めてしまった
着替えないままベッドの上で
夕飯も食べていなかったからお腹がすいたなあ
近所のスーパーもしまっているし
近くにコンビニとかもないし
とりあえず何かがあるかなって
冷蔵庫を開けた
期待していた素晴らしいものは
何もなかった
子どもの頃に私が
描いていた夢のようだ
主人公なんていない
みんなが主人公なんかじゃない
期待すんなよ
期待を待つのは絶望だけだ。
きっと
取り敢えず昨日残したご飯を食べよう
仕方がないからおかずも作ろう
ペコペコだからお肉も焼こう
少し面倒くさいけど
もう直ぐ傷みそうなキャベツを切ろう
美味しいもので元気を出そう
大好物のハンバーグにしよう
子どもっぽいけれど
それが私だって思えるようになりたいんだ
私をどうにか好きになりたいんだ
子どもの頃に描いた
大人になりきれてないんだ
自信などどっかいった子どものままの私が
手を離さなくちゃ
取り残されては遅いから
でも
私が形成った私に後悔があるとするならば
過去に戻ったところで多分
今の私も変わらない事だ
多分
多分一生代わりやしないから
今日もいろいろ考えてしまった
仄暗い中照らす冷蔵庫
お湯を沸かしてスープでも作ろう
ああもうこんな時間になっちゃったみたいだ
子どもの頃に描いた
いい大人になりたかった
それでもらしく生きている
それだけで充分じゃないか
期待すんなよ
未来を知るのは怖いだけだから。
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