私は虹色だった
淀みのない色彩の螺旋の最中に
いつしか灰色を知った

街の色はとても鮮やかだった
人々が作った賑わいの色が
実は偽物だと知ったとき
何かがバラバラに沈んでった
ふいに空虚に見えた瞬間
世界のモノクローム

ああ、呑み込まれてしまいそう
そんな色知らなかった
君は知っていたの
光のなかで生きすぎた
私には分からなかった

いつしか色彩の中に色濃い灰色が
深く深く染まっていった
あまりにも強すぎて
もう今までの色が見えなくなった

ああ、空さえ霞んで見えてくる
前はあんなに綺麗だったの
勝手な寂しさに
今にも崩れてしまいそうで
もう一度あの色を取り戻したい

午前5時半の空
人の音はまだ静かだ
透き通った色を通して
純な空気の香りに
溶けてしまいそう
虹色も灰色も無い
本物の空虚に憧れてしまいそう

心から落ちた純水は
今となってはモノクローム
わたしの小さな心に
少しずつ色彩を
取り戻していく
灰の色さえ糧にして

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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午前5時半

取り忘れたバスタオルを思い出して
ベランダに出た、午前5時半

空気が死ぬほど綺麗でした

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投稿日:2014/05/15 01:06:15

文字数:419文字

カテゴリ:歌詞

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