『残夏』

そっと伸ばしたその指先に
かすかに残る君の体温
刹那に過ぎた光の波が
届かぬ想いをさらって消えた

「ごめんね」
君のそのさりげない優しさに
いつからか甘えてた
「さよなら」
君がまた去り際に
振り向いた事さえも気づかずに

未来の進路も見えない
孤独な夜の街
本物の感覚を
この身に重ねて確かめた
不埒な裏切りを繰り返しては
痛みさえも感じなくなった
あの日々に

もっと素直に伝えられたら
溢れ落ちてく君の涙と
闇へと散った儚い華が
かすれた声をすぐかき消した

染まりゆく夕焼けに照らされた
砂の上残された足跡に
駆け抜けた君の熱い記憶
夏の風が遥か彼方へ

本来の帰路に抗い
彷徨う夜の街
偽物の感情で
この身を固めて誤魔化した
むやみに過ちを繰り返しては
答えさえも分からなくなった
あの日々に

はしゃぎ疲れて隣で眠る
君の素顔にひとり願った
これから先もこの夏の日が
ふたりを繋いだ証になるなら
そっと伸ばしたその指先に
かすかに触れた君の体温
失くした愛は戻らないのに
壊れた絆を奪ってイった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

残夏

オリジナル曲の歌詞です。

閲覧数:26

投稿日:2023/01/04 08:01:21

文字数:461文字

カテゴリ:歌詞

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