悲しいと笑った貴方の
指先を辿って視線を絡めても
奪うことしか出来なくなった
私には何もわからない
腐敗が進行していくこの世界から
逃げ出そうとする度痛めつけられる
私はどうして生きているの？


例えば強さを否定したとして
消えてしまうのは泡沫の幻想(夢)
縛り付ける柔らかな糸が
一筋の軌跡となって残る

痛みすら忘れてしまった身体に
意味なく輝る心臓(宝石)は
私の捨て去った過去を拘束し続ける

悲しいと笑った貴方の
指先を辿って視線を絡めても
奪うことしか出来なくなった
私には何もわからない
腐敗が進行していくこの世界から
逃げ出そうとする度痛めつけられる
私はどうして歩いてるの？


真っ白な純粋(心)を手に入れたとして
失ってしまうのは世界への扉(翼)
繰り返し行なう愚考が
奥底で泥水になって沈む

涙すら忘れてしまった身体に
意味ありげに響く雑音は
傷口を優しく舐めあげて感覚を麻痺させる

寂しいと笑った貴方の
掌にすがって叫び呼んだ聲を
探すことしか出来なくなった
私には何も聴こえない
孤独が浸食していくこの世界から
抜け出そうとする度傷めつけられる
私はどこまで歩いてくの？


不愉快な鼓動が私を包んで
汚い純粋が矛盾を孕ませる
まるで沈んでいくような感覚に
いつだって私は怯えてた


悲しいと笑った貴方の
指先を辿って視線を絡めても
奪うことしか出来なくなった
私には何もわからない
腐敗が進行していくこの世界から
逃げ出そうとする度痛めつけられる
私はどうして生きているの？