僕が明日死んでしまったら、君はどんな顔をするのだろう。
ふと、そう思い、白い手首に剃刀をあてがってみた。
そして、君の笑顔を思い出し、手首の剃刀をしまう。
それが無償に可笑しくて、一人で笑う。
そんな、昔の夢を見て目覚めた鮮やかな朝。
君は、先に行ってしまったね。
こんな僕は、まだここにいます。
僕がそっちに行ったとして、君は何と言うんだろう?
きっと怒るだろうな。
そんな風に考えて、こんどはそれが可笑しくなって笑った。
君の写真に
『おはよう。』
今日は何かあるかな…?
何にもないかもしれないな。
僕はまだ、ここにいるよ。
君が戻って来るんじゃないか、いつでも待っていてしまう。
ねぇ
君は、僕がそっちに行ったらどんな顔をするのかな?
そんな風に考えて、今日も僕はここに居続けているよ。
新しい春が来て、たくさんの子供達が
その背中には大きいランドセルを背負い、歩いていく。
少し遅い朝食と、子供達の笑い声。
この新しい春に、僕から君にお願いがあります。
いつか僕が、君の元へ行く時には…
また、あの時のように笑っていてください。
晴れた、空の下で。
その日が来るまで、僕はずっと、ここに居続けます。
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