ここは残酷手をとり褒めて
おだてて持ち上げて
にこにこおぺっか
はらはら心臓
「手垢染みこむ文字は君のだ」
夢をはむ紙魚
命をはむ紙魚


足についた鱗がとれない


真実なんてどこにもないよ
きみの言葉は嘘ばかり
しくしく累積
つむつむ哀しみ
手垢染みこむ文字は他人
夢をはむ紙魚
命をはむ紙魚


手のひらに水かき参上


そのうち人魚になってさ
本の海にダイブしてさ
ばたばた足かき
ひらひら犬かき
手垢染みこむ文字をはもう
夢をはむ紙魚
命をはむ紙魚


えらで呼吸していませんか


思い切りよくひっぱたいて
反動で本にめり込ませて
てくてく足かき
かきかき文字書き
手垢染みこむ文字を消そう
ぼくは食われる
夢をはむ紙魚


ここは酸性の湖なんだ
ぼくらの鱗は溶けちゃうんだ
ねえ本に飛び込んだら
アルカリ性で逆に溶けちゃう?
輪郭はっきりくっきりで
紙魚にターゲットロックされちゃう?


しみしみ現実
うるうるうつつよ
消えていくよ
ぼくらの夢が
びくびく丸めて
じんじん死んでく
ぼくは食われる
夢をはむ紙魚


夢をはむ紙魚
命をはむ紙魚
先をはむ紙魚
筆をはむ紙魚
瞳をはむ紙魚
光をはむ紙魚
鱗をはむ紙魚!

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

文字書きを志すあなたに捧げる。

紙魚はしみと読むんだなんてとても言えない……

へんな話。

閲覧数:83

投稿日:2009/03/25 21:06:08

文字数:515文字

カテゴリ:歌詞

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