夢の中歪んだ町
空を飛んでいくカラスたちが
「また来たのか」と笑ってさ
またたどり着いた。

いつも赤が点灯中
誰もいないこの世界で
唯一存在する

「ここは何処＿？」

「毎晩、同じ夢見る。」
「私、夢であなた見た。」

夢の片隅に僕とキミだけ
何もない世界が色づいた

「無意味な信号」

何故そこにある？
壊れかけ　花ふたつ。

転校生　夢の存在
歪む世界　異変それから
夢の管理人《住人》現れ
僕ら迷子

「これはこれは、主人公。これは君が生んだ世界だ。」

一人孤独を求める
それが夢か？

『消えろ。』『不要な存在。』
嗚呼、そうか。忘れてたよ。

嫌な過去　人間存在
消した全ては
夢《此処》に集まっていたんだね

歪んだ世界崩れる音がした　これは
お別れだ　花ひとつ。

バラバラ崩れる　世界崩壊
キミは助かって　キミだけは
僕に受け止める勇気をくれたのは、キミさ。
だから、もう

「バイバイ。」

いつもの放課後
少し違うのは彼のいつもの笑顔がないから
あの日以来、行方不明の

夢の住人

『無意味な信号』