昇る太陽が照らす 水平線の向こうへ
彼は漕ぎ出してゆく 小さな船に乗り
霧に閉ざされた島は誰かの掌の上
運命に操られ時間を繰り返す
波間を漂う船はまるで一枚の木の葉
頼りなく揺れている彼自身のようで
だけどもう気づいていた 決められた物語が
導く結末には救いなんてないと
霧の向こう その先には嵐の予感が
辿り着ける「どこか」なんて彼も知らない
向かい風が引き留める
「楽園などどこにもないさ」と
聞こえてくる その声に
瞳 伏せて 笑い出してた
目覚めてゆく夢の終わり 高鳴る鼓動は
生まれ変わる予兆の中 確かな調べ
霧の向こう 待ちわびてる嵐の予感に
震えだした指先さえ止まらないだろう
錆びついてる歯車も
動き出せば時計も回るさ
ただ最後のページだけ
破れたまま 今 霧が晴れる
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