冷え切った布団にひろげたタオルケット
潜りこむ午前四時三十分と数秒後
持ち物は片道分の七十円
眠い目を擦りながら飲み込む睡眠導入剤三錠
枕に頭をうずめてどんくらいだ
おかしいな そんなはずじゃ 迷子の副交感神経
妙に目がむず痒くてしょうがないな
誰も見ない秒針が独り言 チクタクチクタク鳴いている
どこかで聞いた話 羊を数えて1200頭目だ
妄信的信仰 短絡的本能 もう懲り懲りだろ?
遠くに消えた月明かり またね 僕を呼ぶ情景
眠たくても眠れないんだ 羽の取れかかった弱虫が
豆電灯にぶら下がり涙を堪えて言った
君のせいだって、君のせいだって、何も知らないくせに、ワカラズヤ
ぬるくなった布団と萎れたタオルケット
鬱ぎ込む午前五時三十分の数秒後
忘れ物はアルコールとちよこれいと
赤い目を擦りながら追加の睡眠導入剤x錠
空想的症状 一過性の心象 呪いは解けないだろう
遠くに消えた月明かり またね 僕を呼ぶ夕景
眠たくても眠れないんだ カビの生えかかった脳みそが
カーテンの隙間から顔だして頭を抱えて言った
君のせいだって、君のせいだって、バカアホドジマヌケ、ワカラズヤ
メーデー、寝れないなら
いっそ朝日を見よっか
でもそれじゃなんだか
君に負けたような気がするんだ
遠くに消えた月明かり またね 僕を呼ぶ情景
眠たくても眠れないんだ 羽の取れかかった弱虫が
豆電灯にぶら下がり涙を堪えて言った
君のせいだって、君のせいだって、何も知らないくせに、ワカラズヤ
言うこと聞かない心拍が おはよう 僕を呼ぶ憧憬
眠りたいんだ眠れないんだ 指をくわえてただうずくまる
豆電灯の弱虫を隅っこに追いやり眠る
僕のせいだって、僕のせいだって、僕のせいだってもうわかったから
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