土砂降り雨で 祭りがとじて
通りの中は 静まり返る
嘯く声も お天道様にゃ
届かず結局濡れネズミ
酸いも甘いのも知ってても
文句言いたくもなるもんさ
我慢一回してみたら
二度目くらいはいけるかな
三つ数えたくらいから
宵に寝こけて忘れてた
土砂降りの中 晴れない雲が
黄金の色の 満月隠す
これじゃあ何処も行けないからと
夜更けに戯言響かせた
ちょいと頬杖をついてみて
雨がやまないか眺めてる
ひとつ溜息吐き出して
二の句くらいは美しく
ぼやき散々散らかして
宵はそれでもまだ明けぬ
ごろり転がり見上げたら
どうせ碌すぽ見てないと
泣いたつばめが横切って
やがて無駄だと知るもんさ
どうせ一々数えても
誰も喜ぶことないと
やめて季節が変わるのを
待てばそのうち夜が明ける
きっとそのうち夜が明ける
ひらがなver.&字脚
A
どしゃぶりあめで まつりがとじて
とおりのなかわ しずまりかえる
うそぶくこえも おてんとさまにゃ
とどかずけえきょく ぬれねずみ
B
すいもあまいのも しいてても
もんくいいたくも なるもんさ
S
がまんいいかい してみたら
にどめくらいは いけるかな
みいつかぞえた くらいから
よいにねこけて わすれてた
A
どしゃぶりのなか はれないくもが
こがねのいろの まんげつかくす
これじゃあどこも いけないからと
よふけにざれごと ひびかせた
B
ちょいとほおづえを ついてみて
あめがやまないか ながめてる
S
ひとつためいき はきだして
にのくくらいわ うつくしく
ぼやきさんざん ちらかして
よいはそれでも まだあけぬ
S
ごろりころがり みあげたら
どうせろくすぽ みてないと
ないたつばめが よこぎいて
やがてむだだと しるもんさ
S2
どうせいちいち かぞえても
だれもよろこぶ ことないと
やめてきせつが かわるのを
まてばそのうち よがあける
きっとそのうち よがあける
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想