声

こんなにも好きだった歌なのに
どうして歌えなくなったの
こんなにも好きだったこの声も
いつからかただのノイズだ

聞き辛い声でごめんね
何も伝わらなくてごめんね
自分のこと嫌いになるばかり

馬鹿にされて、見下されて
全て無くなってしまえばいいと思った
届きそうで、届かなくて
誰も信じられないや

こんなにも好きだった歌なのに
どうして作れなくなったの
比べることばかり上手くなって
今もまだ未完成のまま

高過ぎるキーでごめんね
速過ぎるテンポでごめんね
そんな僕を待ってる君がいる

どんなに暗い未来さえも
君と2人なら迷わず歩いて行ける
心の奥で、僅か光る
まるで魔法のようだね

僕にしか作れない曲なんだ、君にしか歌えないんだ
そんな君の言葉だけで
笑っていいんだ、泣いていいんだ
歌っていいんだ、生きてていいんだって
そう思えたんだ

馬鹿にされていた声も
見下されていた過去も

馬鹿にされて、見下されて
全て無くなってしまえばいいなんて言わないで
届いたって、届かなくたって
全て僕の歌だ
全て君の声だ