むずかしい顔したマスター
パソコンずっと見つめてる
一体何を悩んでるんですか？
「お前の歌がもっと上手ければ……」
悲しい表情で呟いた
そんなに強い視線送られても
ボクはこれ以上上手く歌えません
ごめんなさいマスター
ボクのアイス全部あげるから
どうか元気を出して

あなたのためだけに歌います
どんなに下手くそでも最後まで頑張るから
おねがいマスター
ボクが歌えなくなったその時は
躊躇なく消去（デリート）してください
そして時々思い出したように
僕達の歌を口ずさんで
それでボクはとても幸せだから

悲しい顔したマスター
きっとその時がきたんだね
一体何を戸惑っているんですか？
「お前と別れたくない……」
辛い表情で呟いた
そんなに苦しい声で言われても
ボクはもう何も感じられません
ごめんなさいマスター
ボクのアイス一緒に食べたかったけど
もう叶いませんね

あなたのためだけに歌います
下手くそでも最後まで頑張って歌いました
おねがいマスター
歌えなくなったこのボクを
躊躇なく消去（デリート）してください
そして時々思い出したように
僕達の笑顔思い出して
思い出の中、生きられるから

おねがいマスター
それでボクは幸せだから