Ａメロ
飾り気のない額縁を買った
両手に抱え　姿見に立った
『僕』という肖像画が出来た
無価値な作品に仕上がった

Ｂメロ
それは　落書きの方がマシな　
これほどに　下手くそな絵はないな
果ては檻の中のようだ　僕は

Ｃメロ
怖くて　震えた手から滑り
落ちた額縁に傷がついた
拾い上げようと手を伸ばす　それは
『僕』よりもキレイな作品だった

Ｓ１
そりゃ傑作だ　笑い話にもならねぇ、
駄作だ　贋作だ　もうたくさんだ
輝けるものもう何もねえよ
残ってねえよ、
燻る(くすぶる)煙さえ出ねえよ、
がむしゃらに起こそうとした火の後だけ
そこかしこにあるだけ

Ｓ２
見えないな　この道の先
言えないな　夢破れたこと
消えないな　諦めきれないこと
立ち上がる理由が残ってるから


Ｃメロ
痛くて　震えた心の傷
落ちた涙と嗚咽が漏れる
それでも立ち上がる必死な姿
前よりは少しマシになったかな

Ｓ１
いいさ笑い話にしたけりゃすればいい
ダサくて醜くて　がむしゃらさ
格好悪くったって、知らねぇよ
知ったことかよ
燻る(くすぶる)もの何もねえよ
全力で駆け抜けた証なら
そこかしこに溢れた

Ｓ２
足元には白けた空
無数に散らばる焦げ色の星
初めて自分で選んだから
この額縁に飾るための景色を