きたかぜのふくまちかどで
ぐうぜんにひきよせられて
あなただけあのころのまま
どらまのよにわいかないね

じかんがあえば　まちあわせ
ゆきさきも　きめないままで
けっきょくいつものきっさてん
ふしぎにも　はなしわはずむ

するどいきずをつける
ことばもでてわこないし
むりをしてせのびした
しぐささえもないから

きのあうともだちのままなら
あのときみたいに
わかれをつげることもない
あいまいなままのふたりなら
あのころのように
うばいあうものもないだろう
そういいあってわらいあった


はいいろのまちにわなれた
そりのこるひげをなでていう
いまのあなたのかがやきが
わたしにわまぶしすぎるの

はなしのたねもつきてきて
ならんであるくまちなみと
まにきゅあはげてひえたゆび
どこにもむかうあてもなく

はるをまつこともせず
さよならをつげたのは
あなたのほうからだと
いいわけをつづけてる

あといっぽをふみだしたなら
あのころのように
ふたりこのまちをあるけるかな
このままたちどまってしまえば
あのときみたいに
わかれをつげてくれるのかな
そうかんがえてひとりわらった


はるいちばんがあめをよび
よあけまえゆきえとかわる
まどべのゆきがせかいを
ゆがめてみせてくるから

だきしめてほしいもういちど
いまこのばしょで
べつのひとにしていたように
むねのなかとびこんでいきたい
いつかこのばしょで
わたしがあなたにしたように
とおくからみつめているだけ　なんて

はなれるなんてできないから
ともだちのままで
このきょりをまもりつづける
あきらめるなんてできなくて
ゆうじょなんてゆ
きずなでしばりつけているの
ふたりならうまくやれるはず