冬の廊下に満ちる
夕陽の波間に揺れた
ピアノを弾く指が
好きだと君が漏らした

初めて触れる白黒の鍵盤
拙い音の連なりに
ベースを握る君の手が止まる
少し早いみたい

真っ白な雪が積もる
二人きりの音楽会
苦笑いを突き合わせて
それでも幸せだった


やがて季節は過ぎ
二人の距離は離れた
言葉も遠くなり
心まですれ違っていく

移ろう人の心の脆さ
埋もれてしまったけれど
それでも今日もピアノに向かう
聴く人はいない

真っ白な雪が積もる
一人きりで鳴らすワルツ
寂しさを紛らわすように
私のものになっていた


遠く離れた街の片隅で
私たちは再び会った
少しずつ言葉を紡ぎなおし
心をまた繋げた

真っ白な雪が積もる
二人で弾く音楽会
踊る人々の足音
私達を包み込む

時を越えて 空を越えて
絶え間なく旋律は続く
雪のように積み重ねた
想いは紡がれていく

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waltz with snowflake

ほんでぃさんの楽曲( http://piapro.jp/t/qPWS) への応募用です。

テーマは継続は力なり、といったところでしょうか。

閲覧数:180

投稿日:2014/12/20 20:30:18

文字数:380文字

カテゴリ:歌詞

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