あたたかな雨に

つぼみが緩む気配。

夜のどこかでゆるゆると

つぼみが解けて

花弁がひらく。

明日の朝、あの枝には

頑なに茶色く

閉じていた花芽が

きっと きっと 

薄淡い色を零して

何食わぬ顔で

咲き始めているでしょう。

香り 匂うより 

微かで、とめどない

たおやかな色の氾濫に、

花ひらく その時を

私は感じるのです。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

花ひらく。

春を呼ぶ雨の音を聞いていたら、なんとなく浮かんだ詩です。静かな雨音にまぎれて花が開く音が聞こえるような気が。

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投稿日:2010/03/01 22:58:31

文字数:177文字

カテゴリ:歌詞

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