【offvocal】ART feat.IA / ADA

［lyrics］

ある小説の一片が
面倒なくらいこびりついた脳
それなりに誤魔化してみても
このモヤモヤはこの街を覆っていた


大体代替品でさ
埋め尽くされて今日も代わり番こ
''僕が僕であり続けることの虚しさ''
を払い続けて金を得た　
もう少し所で素晴らしき無垢に
なれるはずだったのに


何かが急に弾け飛んで駆け回り
僕は世界を盗み出せそうになる予感の後で
迫りくる時計音　恐ろしくぬるい風


僕らは黙って目を閉じた
理由はみんな閉じてるから
それでもまた生まれた衝動を
抑えられずに相変わらず地獄を這う


ねぇ、あの頃を覚えてる？
裏山公園の夕景や
木登り後の手のひらの匂い
もう言葉以外表せやしないもんな


「さよなら過去の嘆きたちよ
今は君のことを誇りに思う」
そんなありふれた言い文句でお別れ出来る程
くだらない生き物じゃないのなんて
言い張るだけで実際は
考えずとも楽に暮らしてたい
とっておきのフェイクで踊ってたい

　
笑って目を閉じた
今更何も変わるまいと
それでもまだ疼いた衝動を
抑えられずに俯いたまま
ただ黙っておけば良いんだ
この素晴らしき世界のまま
それでもただ溢れる衝動を
堪えられずに相変わらず地獄を這う


ある小説の一片が
面倒なくらいこびりついた脳
それなりに誤魔化してみても
このモヤモヤはこの街を覆っていた