久しぶりに晴れた　少し寒い日曜
コトコト煮込んで　色とりどり　しあわせスープをつくろう
物置にしまって　知らないふりをした
大切な約束みたいな　野菜たちをとりだして

ラジオから聴こえる　なつかしい歌
今どうしてるかな　覚えてるかな
ほら手が止まってる　こぼれた涙
ごまかすみたいな　みじん切りのたまねぎ

フライパンの上で　黄色くとけてゆく
バターといっしょに　ため息まで　弾けて消える音がした
あめ色になるまで　痛くなくなるまで
にんじん　ピーマン　いっしょに炒めたら　塩コショウをふって


ルールはひとつだけ　時間をかけること
水を入れたら　あとはふたして弱火にかけて待つの


知らずに口ずさむ　さよならの歌
やさしいからついた嘘　傷つけた言葉

どんなことがあっても　大丈夫ってきめたの
小さな毎日　じっくり煮込んだら　もっとおいしくなる
窓からの陽ざしと　映る木立の影
立ちのぼる湯気　いい匂いが　きみにも届くといいな

今度また会えるときは　どんなわたしでいるかな



↓ひらがなバージョン↓

ひさしぶりにはれた　すこしさむいにちよう
コトコト　にこんで　いろとりどり　しあわせスープをつくろう
ものおきにしまって　しらないふりをした
たいせ つなやく そくみた い　に　やさい たちをとりだして

ラジオからきこえる　なつかしいうた
いまどうしてるかな　おぼえてるかな
ほら　てがとまってる　こぼれたなみだ
ごまか すみたいな　みじんぎりのたまねぎ

フライパンのうえで　きいろくとけてゆく
バターと　いっしょに　ためいきまで　はじけてきえるおとがした
あめいろになるまで　いたくなくなるまで
にーんじン　ピーマン　いっしょにいためたら　しおこしょうをふって

ルールはひとつだけ　じかんをかけること
みずを　いれたら　あとはふたし てよわ びにかけ てまつの


しらずにくちずさむ　さよならのうた
やさしい からついたうそ　きずつけたことば

どんなことがあっても　だいじょうぶってきめたの
ちいさな　まいにち　じっくりにこんだら　もっとおいしくなる
まどからのひざしと　うつるこだちのかげ
たちの ぼるゆげ　いいにおいが　きみに もとどく といいな

こ ンどまた あえるときは　どんなわたしでいるかな