憧憬 BPM155
机の落書きは
もう昔の思い出だね
あと少しここで生きる
つま先持ち上げる
リズム取る右手は
君の左手探してる
耳刺さる音いつでも
思い出せる匂い
目で見るものから
歌を作った
それでも足りない
かき消すギター
弦を揺らした
飛び込む夏の色
少し歪む刻みがまた
街角で流れてく
僕に少し響かせた
あの曲のように
もっと揺らせ
遠く君の元へ
昼と夜の間
毎日ただ山を登る
何年まえと同じ
風はもう吹かないね
行き止まりに気づく
道も僕もここで終わり
あの山の向こうの街
現抜かしている
掴めそうで消える
夢の続きを
君が文字になる
僕の中の世界花開く
遠ざかる夕映えが
少し照らす僕らの場所
そこでまた立ち尽くす
僕の中でひび割れた
あの日の続きを
もっと鳴らせ
雨の音かき消す
歌を今も書くよ
耳を澄まして今
夏の影が僕を攫う
まだここで君を待つ
どこにいるの聴いてるの?
この手のリズムを
もっと揺らせ
五月蝿いくらいでも
もっと鳴らせ
どこ行く夏の色
今日も照らす僕らの場所
一人また目を瞑る
笑えるほど
色彩が瞼に張り付く
もっと鳴らせ
旋風が運ぶ
君の鼓膜揺らせ
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