ぼくのいない世界はきっと素敵なものでした
ぼんやりとかすむ空を見上げて 投げやりな溜息をついた
砕け散るガラスの欠片に映されたどこまでも赤い夕焼け
すれ違い裏切り騙し合いと 戯言まがいの想いを抱えて
零れ落ちる残像からまだ目をそらし続けている
無意味な方程式の中で 塗り消された誰かの笑顔
もうやめてよ悲しいんだって 心が叫んだ
ぼくのいない世界はきっと素敵なものでした
誰も信じられずただ一人明日を拒んだまま
過ぎてくだけの時刻 伸ばした手は宙をかく
ばらばらになった思い出はぼくを遠くへ連れ去った
曖昧な立場狂う感情 笑い方なんて知らなくて
零度のナイフによぎる鏡の向こうの偶像さえ信じ込み
逃亡に欺き嘘八百 傑作なんだと言い訳してる
傷つき続けた代償を知らずに欲していた
絶対の否定式の中で 打ち消された誰かの存在
悲しさだけ歪んでくように 心が壊れた
ぼくのいない世界はきっと素敵なものでした
ぼくを信じたあの子にただ背を向けて突き放す
溢れる微かな記憶 目を閉じて知らないふり
ばらばらに散った赤い華 迷いながら手に取っていた
喰われた肯定式の中で 吐き出された虚構の言葉
もう終わらせて悲しいんだって 心が震えた
ぼくのいない世界はきっと素敵なものでした
誰も信じられずただ一人明日を拒んだまま
ぼくのせいで物語はどこかかみ合わなくなって
正を負に反転し 仮面の下で狐が嗤う
ぼくのいた世界に紛れ込んだ不協和音
Bad End でもいいんだ ただ助けてほしかった
『―――――――――この悪夢から―――――――――――』
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想