想い遂げることも 叶わぬ憂き世にて
はかなくなりにけり 少女に捧ぐ詩…
ぬばたまの黒髪 海風に靡きて
清き華となろう 戦の華にな[ろう]
天に溶けた想いを 託されし十六夜月
走り抜けた刹那に 優しい夢を見ました
高く高く 旻(そら)に咲いて
羽根を纏った 恋模[様]
袖を逢わせ 心の音(ね)を逢わせて
ものやおもふと 問われるまで
契り結ぶ日まで 指折り数えつつ
季節が逝(ゆ)く頃の 運命の戯れ
黄泉路へ発つ貴方に 添うことも赦されずに
水底(みなぞこ)の貝の[よう]に 揺蕩う(たゆ[たう])命みつめた
巡り巡る 時代(とき)の悲劇
無情な神を 恨めど
涙隠し 刀傷も隠して
在りし名に身を 窶(やつ)すの
愛を知ることは罪なのか
孤独を知るのが罰か
鎧の重きに尋ねても
波が寄せて返すだけ
高く高く 旻(そら)に咲いて
羽根を纏った 恋模[様]
袖を逢わせ 心の音(ね)を逢わせて
ものやおもへど 散りけり
巡り巡る 時代(とき)の悲劇
無情な神を 恨めど
涙隠し 刀傷も隠して
在りし名抱いて 還りましょう
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想