<A1>
ボクは見た目が
皆と違って変だから
周りからいじめられ
好奇の視線も痛いよ

お母さんからも嫌われた
ボクに居場所はなかった
どうせボクなんか消えても
心配する人も探す人もいない

<B1>
そんなボクに手を差し延べた
君はまるでお人形さんの様だ
不釣り合いだって逃げようと
したら腕をつかまれちゃって

<S1>
「貴方、とても気に入ったわ
私を楽しませてくれるなら
さほど見た目も気にしないわ
さあ早くどこかに連れてって」
真っすぐなエメラルドの瞳に
見とれる間もなく急かされ
手を引いて適当に歩いた


<A2>
ボクの知っている
場所にも連れてったり
ボクがまだ知らない
場所にも連れていったり

繋いだ手から伝わってる
懐かしいような温もり
この手を離したくなかった
ずっとこの時間が続けばと

<B2>
するとボクの手をはなして
道端に咲いた綺麗な花を
「ちょっと摘んでくるからね」
笑顔で走っていく君の目の前

<S2>
「危ないから下がっていて
そいつは人食らう魔物だ
大丈夫ボクなら倒せるから
君が怯えることはないんだよ」
見据える赤と青の瞳
そんな根拠はなにもない
獣は少年に牙を剥いた

<間奏>

「貴方、とても気に入ったわ
私を楽しませてくれるなら
さほど見た目も気にしないわ
さあ早くどこかに連れてって」
真っすぐなエメラルドの瞳に
ボクはどう映ってたかな
なんてもう今更だけど

<S3>
嗚呼、少年は覚悟を胸に
己を犠牲に少女を救う
満足に笑う獣は去ってゆく
泣き叫ぶ少女置き去りにして
真っ直ぐなエメラルドの瞳に
刻まれた命の儚さ
「私…嗚呼ごめんなさい」


<間奏2>

少女は我が住家の館に帰る
従者の魔法に縋るも無駄で
「命は何度あるものじゃないよ」
そう諭された少女はまた泣いた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

擬似童話のインテルメッツォ

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投稿日:2013/05/26 01:56:13

文字数:767文字

カテゴリ:歌詞

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