お山の麓の お里の娘
 勝気で綺麗な 娘はある日

 提灯片手に ブラブラ下げて
 お使い頼まれ 村への帰りに

 鬼に捕まり 籠の鳥
 籠女囲まれ 逃げられぬ



 お山の麓の お里の男子
 優しい気弱な 男子はある日

 お宮の裏手の 鎮守の杜で
 目隠し影追い 置去りにされて

 未だ戻れぬ 「もういいか?」
 「鬼さんコチラ!」 「まーだだよ……」



 お山の麓の お里の少女
 鈴なるお声の 少女はある日

 長雨凶作 水神様を
 慰め笑顔に させてきなさいと

 川へ嫁ぎに 逝かされた
 「明日の天気 楽しみじゃ」



 お山の麓の お里の双子
 仲良しこよしの 双子はある日

 お囃子お祭 彼岸の道を
 稲荷に招かれ 七つのお祝い

 往きはヨイヨイ 通りゃんせ
 帰りの路は どこでしょか?



 お山の麓の お里の巫女は
 とても美しく お里の自慢

 いつか助けた 猟師の男
 「巫女様惚れた」と 攫って隠した

 憐れ 「お里へ帰りたや……」
 「巫女様どこさ」 里の声



―――――*―――――*―――――*―――――*―――――



<A>
 おやまの ふもとの /4+4
 おさとの むすめ /4+3
 かちきで きれいな /4+4
 むすめは あるひ /4+3
<B>
 (ちょ)うちん かたてに /4+4
 ぶらぶら さげて /4+3
 おつかい たのまれ /4+4
 さとへの かえりに /4+4
<S>
 おにに つかまり /3+4
 かごのとり /5
 かごめか こまれ /4+3
 にげられぬ /5



<A>
 おやまの ふもとの /4+4
 おさとの おのこ /4+3
 やさしい きよわな /4+4
 おのこは あるひ /4+3
<B>
 おみやの うらての
 ちん(じゅ) のもりで /8+7
 めかくし かげおい
 おきざり にされて /8+7
<S>
 いまだ もどれぬ /3+4
 もういいか /5
 おにさん こちら /4+3
 まーだだよ /5



<A>
 おやまの ふもとの /4+4
 おさとの (しょ)う(じょ) /4+3
 すずなる おこえの /4+4
 (しょ)う(じょ)は あるひ /4+3
<B>
 ながあめ (きょ)うさく /4+4
 すいじん さまを /4+3
 なぐさめ えがおに /4+4
 させてき なさいと /4+4
<S>
 かわへ とつぎに /3+4
 いかされた /5
 あしたの てんき /4+3
 たのしみ(じゃ) /5



<A>
 おやまの ふもとの /4+4
 おさとの ふたご /4+3
 かなよし こよしの /4+4
 ふたごは あるひ /4+3
<B>  
 おはやし おまつり /4+4
 ひがんの みちを /4+3
 いなりに まねかれ /4+4
 ななつの おいわい /4+4
<S>
 いきは よいよい /3+4
 とお(りゃ)んせ /5
 かえりの みちは /4+3
 どこで(しょ)か /5



<A>
 おやまの ふもとの /4+4
 おさとの みこは /4+3
 とてもう つくしく /4+4
 おさとの じまん /4+3
<B>
 ◎いつか たすけた /4+4
 (りょ)うしの おとこ /4+3
 みこさま ほれたと /4+4
 さらって かくした /4+4
<S>
 あわれ おさとへ /3+4
 かえりたや /5
 みこさま どこさ /4+3
 さとのこえ /5


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

おさとわらべうた




 元ネタの童謡は、上から順に「はないちもんめ」・「かくれんぼと鬼ごっこの時の掛け合いの言葉」・「てるてるぼうず」・「とおりゃんせ」・「あんたがたどこさ」です。影も形も無ければ、ちっとも掠っていない歌詞ですが orz
 1~5番に出てくる人物は、上から順にMEIKO、KAITO、ミク、双子、ルカをイメージしています(一応)。





*()内は一文字で数えて欲しい箇所です
*◎は字足らずの箇所です。



閲覧数:124

投稿日:2010/02/26 19:31:29

文字数:1,467文字

カテゴリ:歌詞

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