【KAITO・巡音ルカ】曼珠沙華【アジアン】
闇月さんの「曼珠沙華」の歌詞に曲を作ってみました。
コーラスにルカを使いました。
かつてその国 栄華を極め
列国最強と謳われたり
統べるは 若きけれど名君と
誉れも高き 青年王
智勇に優れ 慈悲深く
されど 敵には厳しく 鬼神の如し
真の王よ と家臣の誇り
民草(たみくさ) 世の春と 笑いあい
終わりの影は いまはなし
ある晩 王の下に連れられたるは
余興に呼ばれた 旅一座
楽の音華やか 愉快な道化
数ある中でも 際立(きわだ)つは
見目麗しき 氷れる 歌姫
王の心を奪いたる 彼女の名前は
“曼珠沙華”(まんじゅしゃげ)
王の寵愛(ちょうあい) 甚(はなは)だしく
昼夜を問わず 召し置いた
王の心は 国より離れ
民の心も 王より離れる
されど 王が願うのは
彼女の微笑み 唯一つ
そんな歌姫 悦ぶは
世にも稀(まれ)なる贈り物でも
美食や遊戯(ゆうぎ)ですらなく
罪なき命が消える時
至極(しごく)楽しげに 微笑んだ
家臣も 兵士も 既になく
かつての面影も 見えず
怨嗟(えんさ)を叫ぶ 刃を持って
捉(とら)えられた 王と歌姫
断罪(だんざい)される その時に
歌姫 高らかに 告白す
「思い知ったか 恥知らず
おまえ達に裏切られ
滅ぼされた我が故国(くに)の
憎悪と怨みはなお深い」
かつて栄華を極めた国の
外れも外れの荒れた地
王と歌姫 骸(むくろ)が眠る
その場所 一面に赫(あか)く
いつの頃から 誰ともなく呼び出した
彼の花の名を
滅亡の姫と書が記す “毒の徒花(あだばな)”
秘めた黒き炎の存在を 今は知りはせぬ
遠い昔 王女と呼ばれた
歌姫の大芝居
民の怒りに震え 王は絶望に嘆(なげ)き呻(うめ)いた
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