(A1)
消える　1人　静寂に溶けて　わずか　雲がずれたよう
掠れ　出ても　ここでは動けず　わずか　雨に跳ねた意志が

(B1)
遠くの　あの夢は　ぼやけて
揺らめく　この声は　手前で途絶え

(C1)
たゆむまま　昔と別れられない
取りこぼしてきた　悔いが残って

(S1)
迷いが　決意が　同時に顔出して
私を　止めるの　躊躇いにまとわり

憂いは　契機を　容易くもみ消して
心を　染めるの　諦めが最善　だと



(A2)
シルシ　無くし　どこへも行けない　わずか　余裕が足枷
やっと　伸びた　この声は違った　わずか　雨に紛れ濁った

(B2)
変わらず　この景色　ぼやけて
揺らめく　この思い　手の中でうずく

(C2)
そう、だって　なんにも果たせてない
隅に押しやった　夢が歌う



(S2)
濡れても　溶けても　変わらぬ色あって
進めと　願うの　手遅れになる前

細くて　弱くて　途切れることもあった
それでも　進むの　まだ意志があるから

迷いと　決意は　別れることなくて
私の　居場所に　判断を投げつけ

憂いは　契機の　助けになることも
心を　決めるの　出会うため今なら　まだ