A
それはふとした瞬間に訪れる
たとえば白く光るカーテン
たとえば穴の空いた靴下
たとえばひとつ余った目玉焼き
たとえば、たとえば
B
焦げつくような愛しさも
時が経てば薄らぐばかりだ
それを虚しいと思う暇すら
あなたは与えてくれなかったね
S
朝陽が眩しいよ、涙が出るくらい
あなたの温もりを思い出す度に
あなたのいない日々に慣れていくんだ
それはふとした瞬間に訪れる
雨音のように静かな絶望だった

A
それはふとした瞬間に訪れる
たとえば棚の奥のアルバム
たとえば少し伸びた前髪
たとえば買ったばかりの扇風機
たとえば、たとえば
B
ひりつくような恋しさも
時が経てば色褪せるのかな
共に生きたいと願えなくても
あなたのようには愛せなくても
S
優しく笑うよね、涙が出るくらい
あなたの温もりを思い出す度に
あなたのいない日々が押し寄せるんだ
それはふとした瞬間に訪れる
さざ波のように小さな絶望だった

A
それはふとした瞬間に訪れる
たとえばいい匂いのシャンプー
たとえば指に残る銀色
たとえば置いてきぼりの誕生日
たとえば、たとえば
あなたが、

S
あなたが好きだった、涙が出るくらい
あなたの温もりを思い出す度に
あなたのいない日々を抱きしめたんだ
それはふとした瞬間に訪れる
木漏れ日のように優しい絶望だった
あの日々を照らす絶望だった

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絶望の光

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投稿日:2019/11/23 23:38:02

文字数:577文字

カテゴリ:歌詞

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