【鏡音リンappend】花占天女【sweet】
はなうらてんにょ
「皇帝勾玉」の続編です。
6/1 カラオケ追加しました。
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戯れる光が窓枠を縁取る
花の香りに揺れる
夢を見て伝える
未来へのあらすじ
瞳に映る火影
春を歌うだけならば
私の目も痛まない
望まれぬ調べもある
告げる声が震える
風よこの願いを
千代へ乗せて運ぶ
遠い時空に消えた
孤独なあの子の元
深い水底まで
堕ちてゆく影が
睫毛に絡みついて
脳裏に傷を描く
現身に留まる残された私は
此処から抜け出せない
誰もいない回廊で
独り花冠数えれば
懐かしい翅が撫でる
まほろばの雪が解ける
月よこの鈴音を
波に寄せ揺蕩う
藻屑と消える涙
朔望に砕け散る
遥かな潮騒まで
朽ち果てることなく
届くよう祈りつつ
茎を手折り続ける
逸らすことは叶わない
石の欠片握りしめ
そっと肌に這わせれば
幽かな息が聞こえる
空よこの泡沫星の雫灯る
仄かに宿る微熱とこしえの魂の
時を架ける虹の向こうには確かに
道標に佇む面影の残像が
閉ざされた伝説誰一人知らない
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