昨日、この夏はじめて殺虫剤を使いました
と、突然彼が言い出した
それはまるで世界を丸め込むような笑顔で
わたしは、そんなに虫がたくさんいたの、と返して
あまり興味もなかったので窓の外を見る
すると 彼は
窓も閉めて、換気扇も止めて、一本分
なんて笑って、あいだに泳ぐ魚に餌をやるように息を吐く
そりゃわたしだって虫を殺すこともあるけれど
一本分はきっとエコじゃない と思うんだけど
僕の命が
と、彼は続けて
虫と同等であったなら生存率は
わたしの視線が窓から外れたのを見てそれ以上は止めた
らしくない、と 笑ってみた
じゃあもし次にあなたが
と、わたしは続けて
同じようなことを言うなら殺虫剤を
すべてのいのちがどうとうであるとは
言えずに 言わずにおいた
あいだに泳ぐ魚を食べた彼はただ、笑う

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速攻水性ジェット噴射

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投稿日:2008/08/03 22:44:40

文字数:348文字

カテゴリ:歌詞

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