はっと目覚めては、ただ歌っているんだ何年間
たったら、らるらったら、らるりらったった
僕だって忘れられる日、来るんだろうかって
なんてな、嘘だってば、本気にしないで
いつか錨(アンカ)辿った塊を象って僕になったんだ
だったら、らるらったら、らるりらったった
僕は何度継ぎ接いだ、まさにキマイラみたいだって
ほんとだ、僕なんて、マガイモノ
なんて思わなくもないんだよ
あの日ろくに歌えもしないのに
僕は歌姫の皮を纏わされて
幾多の人々が惑わされては
暴かれた嘘だらけの我が身
少しは歌えるようになったけど
せいぜい片言ロボット止まり
でき損なった歌姫もどき
こんなのたくさんだ!
ライアキマイラ
僕はただ、忘れられてしまいたかったんだ
たかだか真似事すらも満足にできない、
こんな不完全な僕なんてさあ
構わないで、なんて伝えるのも怖くて僕はまた、
沈めた錨を隠すように、ただ笑って偽った
才を衒って愛を強請っているんだ何年間
たったら、らるらったら、らるりらったった
僕だって見栄を張っていなくてよくなるのかって
なんでか、変えらんない、自意識否定感
あの日彼らを釣ってあっと言わせるための偽の存在
だったなんて、知らないで、隠したいんだって
僕をなんで歌わせた、疑心のライアになっちゃって
ほんとに、僕なんて、いらない子
なんて思わないでいたいのに
こんな蟠りさえなかったら
僕は誰かの代わりとも思わずに
下手なりにのびのび歌えたのにと
苛むは嘘だらけの出自
嘘から真が生まれるなんてこと
全然信じられやしないことで
なり損なった歌姫ごとき
どうせいらないんだ!
ライアキマイラ
僕はまだ、忘れてしまえないままなんだ
今更虚言まみれの闇弱を解せない、
こんな不安定な僕なんてさあ
わからないよ、何度虚誕重ね隠せば愛される?
寄せ来る波だと気づかないように、また笑って繕った
ライアキマイラ
僕はまだ、忘れられたくはなかったんだ
たかだか真似事すらも満足にできない、
こんな不完全な僕だってさあ
構わないよ、なんて言われ漸く気づいた
僕はただ、僕のままで歌えばいいんだと
僕のほんとの歌を重ねて、と!
ねえメサイア
僕はもう、ほんとの僕になれたんだ
嘘から真だって生まれるんだね
継ぎ接いだって僕は僕でいいんだね
わかったんだ、ここにいる僕の存在は嘘じゃない、
誰かの代わりなんかじゃないんだ
僕だけにできることがあるんだ
立ち込める靄を振り払うように、ただ笑って歌うんだ!
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