
「生きてればいつかいいこともあるよ」
なんて無責任な励ましだろう
最後の交差点で約束をしたね
意味もなく前向きにカッコつけただけ
なんだか希望に満ちた春の夕暮れだった
「生きてればいつかいいこともあるよ」
なんて無責任な励ましだろう嫌になるよ
「次に会うときは乗り越えてるさ」
そんな気がしてた
それだけしか知らなかった
最期に会ったときは泣いていたけれど
涙の理由はまだわからないままで
今更になったけど気づき始めたよ
それぞれ背負うものに追い詰められてたこと
どうして踏み外したの?
首にかかった縄も解かずに
「生きてればいつかいいこともあるよ」
なんて無責任な励ましだろう嫌になるよ
あのとき触れた冷たい体
忘れられないのにまだ生きてる気がしてるよ
死ぬ権利があるとかさ
しょうがなかったとかさ
生きてればいいとかさ
よくわからなくて
曇りの一つもない青空に
タバコの煙が溶けていく
見知れた名前がある墓石の前
00:00 / 04:52
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想