忘れじの春情
零れる涙のように音もなく
桜は散るらむ
ふけば飛ぶよな花の姿
風の中 舞い澄ます君に溺れた

仰ぎ見るその片(ひら)に
掠ることも出来ぬまま
偏心(ひとえごころ)にいる
桜人のようだ

夢見て残るは花 許(ばかり)
霞か雲か
遥かで見えぬ君様
いざや いざや
桜の浮橋渡って行(ゆ)かれる
襲(かさね)の裾が翻る

忘れ得ぬ春情
浅縹の空を彩るように
桜は散り乱る
弛めば危うい花の園
棘の中も微笑む君に酔ふ

夜(よ)も昼も花明かり
君のためにと咲きいでて
咲き切れば散る定め
惜春の今

花の笑まひのくちびるも見ず
霞か雲か
朝日に香る君様
さくら さくら
花の常磐もいつしかさびゆく
幻の儚さを愛でる

見渡すかぎり
初音の響く
紙吹雪舞ふ

夢見て残るは花 許(ばかり)
霞か雲か
遥かで見えぬ君様
いざや いざや
桜の浮橋渡って行(ゆ)かれる
彼方様(あなたざま)よ なだらかなれ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

桜の浮き橋

何年か前にかいたものです
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閲覧数:237

投稿日:2023/05/02 19:55:26

文字数:409文字

カテゴリ:歌詞

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