群青のパトスが続く
原始の海がこぼしだすモノローグ
深海の窓をくぐって
未来も過去も今もない旅へ

両翼は沈んでいる
在りし日の黄金(きん)の彩りは何処へ
今では時も何も錆びついたまま
いつの日か朽ち果てて 終わりを迎えるの

深海の大空を 私は飛んでゆく
限りなく無重力が支配する冷たい空を
立ち上る銀の星のような泡(あぶく)に包まれながら
鳥を真似て飛んだ あの日々を思い返すの


日差しはもう届かない
マリンスノーたちが作り出す星空
深層流に遊ばれ
宙吊りの足がたまらなく不安なの

昔クジラの竜骨
時が染みついて琥珀になってゆく
冷たく固く凍りつく化石の国
そこで彼の魂は 初めて救われる

水満ちる地の底の 空を私は巡る
ここでならすべてが自由になる泡沫(うたかた)よ
しまい込まれたいくつもの古代の夢を拾い
辿り着いたその地で 膝を抱いて眠るの


ああ、いつかは辿り着くだろうか
無限の海底へ
この足が地に着くところへ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

リリエンタール深海飛行

リハビリがてら短めのやつを。
とにかく自分が好きな言葉だけを使って、不思議なイメージを作りたくて書きました。

テーマとしては何か・・・「失われた夢」。
過去にどこまでも溺れる人間の歌のようでもあり、その中にもどこか救いがあるようだったり。

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投稿日:2015/03/24 23:44:07

文字数:417文字

カテゴリ:歌詞

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