君に会いたい　もう一度会いたい
縋り一人立つ尖塔の上
浮かぶ笑顔を抱きしめた温もり　誓った風の剣（風の娘シルウィーヌ）


主が築き給うた　隔つ意識の壁
すり替えて歪みを　響き奏でてる
敷かれた枠の中　祈りは救われぬ
知って尚出られぬ　追い立てる衝動


人間は不思議な生き物　布いた禁忌（ルール）に怯えているわ
人を殺すことが罪だと　悪を弑逆ことが罪だと
救うための罪さえ恐がり　救える者を見捨ているわ
王（あく）を討てぬ我が身は罪だと　貴方捕らえる死の衝動（デストルド）


無慈悲なる…嗚呼、神よ殺すなかれと　私に命ずるのでしょう？
嗚呼神よ、命ず祈れと　苦しめるためですか？
我が主…嗚呼罪を、犯せもしない　背けば救えた人を
見送る己も罪か　悪徳が花開く



憂いの横顔悩める姿に　形なき心脈打つは恋
（悪徳が蔓延る暴虐が荒れ狂う　救い難き国（ばしょ）に舞い降りる君）

約束を胸に供に風を剣に　革命を振り翳す
（唯愛のため一途な恋のため　罪に塗れた聖女）

「道に背いても　愛してくれますか？」約束と共に首を傾げる
（望んだ物はそうささやかな　有り触れた物語）

「人でない私がどんな物であれ　好きでいてくれますか…？」
（君が笑ってくれるなら、それだけで僕は良かった）




歩んだこの道捧げた全てを　今、否定して君に囁く愛を
例え誰かに傷つけられても　君だけを愛してる

君が恋しい　どうしようもなく愛しい　ひび割れた硝子玉の世界で
共に生きること今叶わぬのなら　切り裂け風の剣


我が身を討て（我が身を討て）歌え、風の剣