私がもう一人いたならな
今すぐここから飛び出していって
遊びにいけるのに

風吹く窓の外を眺めて
柔らかな日差しが差し込んだ
お出かけ日和の雰囲気の中
目を逸らしたのは眩しかったから

いつもいつも独りぽっち
寂しくなんかないけど
誰かを誘う勇気もないし、踏み出せないままで

私がもう一人いたならな、って
ないものねだり
公園で一緒に食べるお弁当
美味しいだろうな

思い浮かべて
昼白色の下

暇して探す娯楽の在処
あれもこれも協力プレイだ
楽しく遊ぶ配信を見て
憧れてなんかないって嘘を

いつもいつも独りぽっち
寂しくなんかないけど
誰とも予定が合わないし、ジャンルも合わないかもな

私がもう二人いたならな、って思い耽る
人生ゲームのルーレットを回せば
盛り上がるのに

仕方ないから
独りで回すだけ

私がもう三人いたならな、って指を折る
積まれたボードゲーム
ずっと遊び続けられるのに

私がもう六人いたならな、って
人気のマダミスがきっと遊べたかもしれない

どれだけ願ってもトークンはひとつだけ
つまらないよな

仕方ないから
独りで進めるよ

私があと一人、いたのならば
嫌なことも良いことも全部押し付けて
私はこの場所から去ることができるのにな