水面に浮かぶ 月はゆらりゆられ
祈りを込めた灯りよ 届け遥か遠く
溢れる人のなか かき分けて
お囃子のなる方へ ゆけば
精霊舟をみる 人のなか
君の背中を 見つけた
嗚呼 嗚呼 癇癪玉(かんしゃくだま)が鳴り響く
嗚呼 嗚呼 煙霧に消えた姿を
水面に浮かぶ 月はゆらりゆられ
祈りを込めた灯りよ 届け遥か遠く
二度と戻れない 想い馳せた人よ
たとえ時代が変わろうと 刻む確かなもの
不意に空を照らす 大輪に
足を止めて上を 見上げ
去年の同じ日を 思い出す
君が隣にいたこと
嗚呼 嗚呼 癇癪玉の喧騒は
嗚呼 嗚呼 君の言葉掻き消す
今宵の空に 霧が舞う
闇海にさす 灯り火と
想い人の名 刻まれて
振り返らずに 舟はゆく
水面をゆらす 舟はどこまで行く
心の帰る場所なら いつもここにあるよ
うたかた恋よ きっとあの記憶は
消えないようにと願い ゆっくり背を向けて
水面に浮かぶ 月はゆらりゆられ
祈りを込めた灯りよ 届け遥か遠く
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