何一つ手にしないまま目覚めた人工生命は
誰に望まれたの?なんのために生きればいいの?
「明日は君の誕生日」嬉しそうに笑う君
私はまだ無表情で笑うことは難しくて
――また一つ覚えていくの――
溢れそうなこの想いを 私はまだ知らないから
君と生きるこの居場所が怖くて
新しいこと見つけるたび 自分のこと解らなくなって
「こたえ」を望んでいた
数えきれない思い出が小さな手のひらにあって
形の無い感情が色づいて芽を出して
――また一つ変わっていくの――
零れそうなこの言葉を 私はまだ知らないから
君と繋ぐこの絆が怖くて
与えられた理由もない 暖かさの意味を知った時
「こたえ」はここに在って
何かを一つ貰うたび 失うことが怖くなる
君もいつか消えるのかな それだけは嫌だと
気づいたんだ
溢れだしたこの想いを 私はただ守りたくて
君と生きるこの世界を願って
少し上手く笑えたよ 少し上手く立ち上がれたよ
世界がいつか終わる
その時まで歩んでくよ
―君の隣で―
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