あの日きみが見た夜空
どれだけ深かった
測ることなどできないとしても
きみのため祈れたこと
それにかなうほどの
尊さはどこにもないよ

すべてはいつか失われうる
誰もが思い知らされたとき
やっと愛するって意味がわかる
だけどそれすら失える
あれもこれもが灰になるなら
なにを信じて生きればいいの
瓦礫の上でむなしさを抱きしめる

癒すことのできない悲しみ
葦の原 きみは見た その闇のなか
光りの消えた町 かがやく 天の川
それでもきれいだった

泣いたっていいよ
こんなにうつくしい
もしもすべては無意味だとしても
あの日きみが見た夜空
それだけがあるなら
意味なんてないままでいい

人生ってのは楽あり苦あり
悲しいことがあったぶんだけ
嬉しいこともあるというのなら
だとしたらすべてゼロだろう
どうせすべてがゼロになるなら
祈ることなど意味はないのに
ぼくもきみもどうして空を仰いだ

埋めることのできない空白
芒の原 きみは見た その闇のなか
喪われた命 かがやく 天の川
それでもきれいだった

泣いていたんだろう
きみはあの夜空が
うつくしくて泣いていたんだろう
腕のなかで眠っている
きみの頬に光る
ひとつぶの銀の沙

この町すべて瓦礫になって
掲げた理想も灰になって
誰かの骨もやがて朽ちて
それでもそこに 咲く花をぼくら
たとえば愛と 愛と 呼ぶんでしょう

空っぽに生まれ
空っぽのまま死ぬ
それだけのぼくなのにそれでも
こんなにきみの寝顔を
いとおしく思えたよ
いとおしく思えたんだよ
それでいいよ
ほら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

空に銀沙の落ちる 歌詞

ニコニコ動画に投稿させていただきました。
歌詞を書いたのは友人です。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20303076

閲覧数:90

投稿日:2013/03/11 17:40:15

文字数:663文字

カテゴリ:歌詞

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