空の向こうには死が待ってるけど
　優先参加で弾かれる
　風紀委員がなにかを言うけど
　明日も同じかわからない

　取り落とす細菌兵器すら
　百円ショップのナイフ色
　あらすじの無限軌道は
　過去の切り張りウィスパーヴォイス

　月影の三文文士が辞書を持て行く
　画龍の点睛はいつの日でも足りない
　隣家の幼馴染は今日も眠って
　些細なことの羅列が最高のレタリックラブ

　空の向こうで死が流行ってるけど
　次回応募は無期延期
　職員室から悲鳴があがって
　彼らもなにかと辛いだろう

　慣らされて子供も自殺すりゃ
　意味なく騒ぐよ無我夢中
　プロットの魑魅魍魎が
　未来の妄想ゲマインシャフト

　綺羅綺羅の在りし日の詩　中也に頼る
　描写の散在がいつの日でも課題
　詳細が晴れがましく孤高を気取って
　ライナーノーツの蛇足が慰めるポスティングライフ

　都会の詩に感性をやられて
　期待の意味はリインカネーションに囚われるから
　風呂敷畳めぬドラマのように展開を急いでみたよ

　月影の三文文士が辞書を持て行く
　画龍の点睛はいつの日でも足りない

　計算機のドジった課題を背負い投げする
　朗読の抑揚がいつの日でもやわい
　隣家の幼馴染は今日も眠って
　些細なことの羅列が最高のレタリックラブ