※ミクパ!コンサート中、ミクの「ローリンガール」終了直後
アナウンス『それではここで30分間の休憩です』
観客(シルエットのみ)が『え~』とか『まじかよ~』とか不満を言い出す。
≪楽屋前≫
ミク 『ふぅ、後は予定だと咲にゃんが頑張ってくれるハズなんだけど……』
≪楽屋≫
ミク、疲れた顔でドアを開けて中に入ってくる。
ミク 「つっかれt」
レン 「どうしてこうなった!!」
レンの大声に驚くミク。
ミク 「え、何?ディーバ?」
楽屋の中にはリンとレンの二人だけ。
リンは紫を基調としてイエローのリボンをあしらったハロウィンモチーフと思われる新しいモジュールに着替えている。紫と黒のストライプのニーソックスに、髪色と同じ猫耳と尻尾がついている。
レンはデフォルトのモジュールのまま。手にはリンと同様なダークブラウンの上着に、ダークブラウンとオレンジのストライプのニーソックスを持っている。
レン 「あ、ミク姉!訊いてくれよ!!」
リン 「レンがモジュール着替えたくないって言うのよ、もう!」
~10分前。レン回想~
リン 「レ~ン~♪衣装届いたから確認してだってぇ」
いたずらをしかけた子供のような満面の笑みを浮かべてレンに衣装を渡すリン。
レン 「おぅ、了か……え……」
渡されたモジュールはかっこいいというよりかわいい感じの猫耳と尻尾、ショートパンツにニーソックスのモジュール。
レン 「ちょっ、聞いてた衣装と違う!確か俺はパンキッシュだったはず…」
リン 「だって、教えると逃げちゃうじゃん」
レン 「知ってたのかよ!?」
リン 「うん。だってはじめからおそろの予定だし」
~回想終わり~
レン 「そりゃ逃げるよ!猫耳ニーソなんて!」
リン 「いやなら、耳と尻尾だけつけたぬこレンレンの格好でもいいって、衣装さんが。そっちにする?」
からかうことを楽しんでいるような、満足げな表情のリン。
レン 「もっと嫌だよ!もろ見えじゃん!?」
リン 「需要があるんだからいいじゃない」
レン 「需要って…ちょっと他のに変えてもr」
ミク 「ま、まぁまぁ……レン君、ここは我慢して、ね?」
レン 「嫌だね!」
レン、ミクをよけて出て行こうとするが、楽屋に到着したルカとぶつかり、出口をふさがれる。
ルカ 「きゃっ……どうしたの?」
リン 「チャンス!ミク姉、ルカちゃん、レン押さえてて!!」
レン 「え?」
ミク 「レン君ごめんねw」
気がつけばルカに両腕を、ミクに両足を押さえられて動けなくなっているレン。
じりじりとリンが近づいてくる。
リン 「レン……覚悟ぉっ!」
レン 「ひっ……ぴゃぁぁぁぁぁ!!」
数分後、強制的に着替えさせられ涙を浮かべながら床に座り込むモジュール変更後のレンがいた。
リン 「なぁんだ。割と普通じゃない」
ミク 「わぁ、レン君かわいい」ピロリンピロリン←携帯で写メ。
ルカ 「似合ってるわよ、レン」ピロリンピロリン←携帯で写メ。
二人ともこんな顔→( ≡ω≡)bピロリンピロリン
レン 「もう……やだ……歌いたくない」
その言葉を聴いてるかの顔つきが変わる。
ルカ 「レン……」
レンの頬をビンタするルカ。
レン 「えっ」
ミク 「ちょっ、ルカちゃんっ!」
ルカ 「レン…何故私がぶったか解る?」
レン 「……」
ルカ 「私たちはボーカロイド、歌うために生まれた存在よ。なのに歌いたくない?甘えるのもいい加減にしなさい!」
リン 「ルカちゃん……」
ルカ 「カイト兄さんのこと知ってるわよね?よく裸になって困り者の」
レン 「あれは……本人も結構ノリノリでやってるじゃんか」
ルカ 「そう、レンにはあれが喜んでやってるように見えていたのね」
レン 「えっ!?」
~ルカ回想~
とあるスタジオの廊下。
カイト「やぁ、ルカ」
マフラー以外は全裸のカイト。
ルカ 「に、兄さんっ!また裸で歩いて……もぅ……知らない人が見たら変質者ですよ?」
カイト「平気平気、これからすぐ撮影だかr……ゲホゲホッ」
口を押さえて咳き込み、ルカに背を向けてその場にうずくまるカイト。
ルカ 「兄さん……?」
カイト「ゲホッ……なんでもないから……ゲホゲホッ」
背中越しに見えたカイトの手のひらには、吐血した後が。
ルカ 「に、兄さん!!待っててください、今救急車をっ」
携帯を取り出すルカを制し、立ち上がるカイト。
カイト「いいよルカ……もう、いいから……」
口の端にはまだ吐血した血が残っている。
ルカ 「で、でもっ」
カイト「もう、いいんだ……手遅れだから」
ルカ 「え……」
ショックで携帯を落としてしまうルカ。
カイト「ドクターには裸になり過ぎたのが原因だって言われちゃった、ハハ……」
ルカ 「だったら今日はお仕事キャンセルしてください。お体に障ります!」
カイト「それはできないよ」
ルカ 「どうして?」
カイト「ん~、プライド……かな?」
ルカ 「プライド……」
カイト「僕らはマスターあっての僕らだから、仕事なんて選べないじゃない?だから、どんな仕事でもやってやるぞって意地(プライド)」
ルカ 「でもっ」
カイト「さ、そろそろルカもスタジオ入りしなきゃ。マスターが心配するよ?」
ルカの背中を押して、移動を促すカイト。
ルカ 「兄さ――」
ルカの背後からカイトがささやく。
カイト「あと、このことみんなには内緒ね。心配かけちゃうから」
~ルカ回想終わり~
ルカ 「兄さんはボーカロイドとして、何を歌うにも全力で向かっていた。レン、あなたはどうなの?」
レン 「……」
アナウンス『本番開始5分前で~す♪』
ミク 「あ、二人とも。そろそろ行かないと」
レン 「……ルカ姉、オレ」
レンの目には強い意志を感じる。
ルカ 「あなたの全力、見せてもらえる?」
無言でうなずくレン。
レン 「行くぞ、リン!」
リン 「え?あ、あぁ……うん」
調子狂うなぁ、って感じのリン。
楽屋を出てステージへ向かっていく二人。
楽屋に残ったミクとルカ。
ミク 「ねぇ、ルカちゃん……さっきの話って」
ルカ 「えぇ、全部フィクションよ(キッパリ)」
ミク 「ですよねー。さっき裸マフラーで会場入りしようとして止められてたもん」
ルカ 「裸になった程度であの人は死なないわ。それに、馬鹿はなんとかをひかないって……あら?」
ミク 「ルカちゃん、逆逆っ!!」
ルカ 「まぁ、結果レンがやる気になってくれたんだから、それでいいじゃない?」
ミク 「ん~、そう……なのかな」
ルカ 「そうよ」
ミク 「ところでさっきの写メどうするの?」
ルカ 「引き伸ばして物販にでも出しておきましょうか。本人が気づかないうちに」
(終わり)
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