【林檎のため息】


耳を澄ませば　小さな吐息
静かに色づく　真赤な林檎
細い指先　触れて欲しいの
そっと優しく　私の中で


あなたと　また出会えたね
世界の始まり　あの楽園（ばしょ）から
もう一度　罪を犯すよ
私の林檎を　貴方にあげる


抱きしめて　キスをして
白いシーツを　赤く染めて
苦しいよ　愛しいよ
壊れそうなほど　貴方が好き　貴方が好き


涙こらえる　一人の夜を
数えるたびに　胸が疼くよ
感じる度に　溶けてく心
解けた指を　そっと絡めて


温もり　まだ生きてるよ
優しい言葉も　背中の匂いも
あなただけ　それだけでいい
早く私の　林檎を食べて


囁いて　耳もとで
私の名前　愛してると
恋しいよ　切ないよ
声が枯れるほど　貴方が好き　貴方が好き


夜明け前　子供のような髪
触れて祈るよ　消えないように


抱きしめて　キスをして
白いシーツを　赤く染めて
苦しいよ　愛しいよ
壊れそうなほど　貴方が好き　貴方が好き


覚めないで　朝なんて
来なければいい　ずっとこのまま
もう何も　いらないの
全て無くしても　貴方が好き　貴女が好きなの