可能世界論


遠く 遠く 記憶の奥に沈めた
思い出を 掬い上げる

拙い 会話 慣れない姿に頬を染め
賑わう方へ ゆっくりと歩くんだ


終わる夕暮れ 空を見上げ 近づく影
ほら ほら 手が触れ合って 気づけば 
不器用に握った


高く空に 打ち上がり 咲いた
一瞬だけ キミを照らして 消えるんだ

嬉しそうにはしゃぐ横顔に
見惚れ焼きつく 記憶をぎゅっと
いつまでも 強く 強く この手握っていて




ひとつ ひとつ 描かれた歴史の欠片を
記憶へ沈め 抱きしめて 眠った


通り雨を 追いかけるように キミが現れ 
傘に入れてあげるよ 微笑み 頬を伝う雨


すべて世界がスローに写る程
キミの言葉は 私への愛で満ちていて

抗う隙さえ与える間もなく
触れる息は 心もとなく 弱って
薄く 薄く キミが消えていく


キミが消えていく 
流れる雨
止めどなく溢れ



土砂降りの雨はキミを通りぬけ
遠くの空は 嘘みたいに晴れていく


この世界がすべて書き換わり
キミの存在 記憶 すべて 消し去っても

消せない 消せない はしゃぐ笑顔
消せはしない キミを想っている



music & lyrics : Akagami

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

可能世界論

閲覧数:1,657

投稿日:2014/03/26 21:08:26

文字数:521文字

カテゴリ:歌詞

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