暗い 暗い 闇の中
いいや闇だと感じる中

身体を起こすことも出来ない
まるでひどく濁った水の中にいるような

次第に声を上げる事もなく
次第に記憶も混濁していき
次第に、何も感じなくなってしまう

無音 無音 音もない
いいや音すら鈍くなる

目は動くが体は動かず
上しか見れないからとてもとても退屈だ

次第に人もまばらに1人きり
次第に過去も思い出せなくなり
次第に、全てどうでもよくなってしまう

ずんと詰まっているようで聞こえない耳
開けているようで開かない口はまるで人形だ

怖い 怖い けれど
涙を流せているかはわからない
動かせているかもわからない

次第に、すべてがどうでもよくなってしまう
次第に、大切な人を思い出せなくなってしまう
次第に、虚無から逃れるために死を望んでしまう

手を繋ぐ事すらできない
声を出す事すらできない
それでも生きたい

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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せいかんにっき

とある麻痺状態の患者の生還日記
彼の記憶、記録を残す

閲覧数:111

投稿日:2021/09/13 00:57:21

文字数:383文字

カテゴリ:歌詞

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