賛美歌を歌って

悲しみの中で疼くまっていた
暗闇の中で助けを待ってた
貴方と二人 孤独は辛い
溶け出す期待

生まれた時から決まっていたんだ
黒い鳥達は撃ち落とされていた
無意味な未来　涙は出ない
居場所はもうない

白鳥が空を舞ってた
僕たちは囚われたまま

奪ってよ奪ってよ
僕の中から何もかも
掬ってよ掬ってよ
こんな痛みも畏怖も愛も
分かってよ分かってよ
歪んだ世界に幸はないと
それでもさ　君だけは
いつも賛美歌を歌ってた

感情も友情も溢れ出した愛憎も
戦争も残響も流れ出した内臓も
僕たちが知らない時代の話でしょう

「きっと誰も知らなかった
何が善で何が悪か
彼が言った悪の声は
僕にとっちゃ天の声だ
彼も実は家族がいて
守るために必死だった
そんなこと考えたら
僕が悪だったかもな」

白鳥が空を舞ってた
僕たちは囚われたまま

奪ってよ奪ってよ
僕の中から何もかも
掬ってよ掬ってよ
こんな痛みも畏怖も愛も
分かってよ分かってよ
歪んだ世界に幸はないと
それでもさ　君だけは
いつも賛美歌を歌ってた

降り注ぐ悲しみも
絶え間なかった苦しみも
堪えてた涙腺も
気づけば溢れていたんだよ
下手くそな賛美歌も
君が歌えば意味がある　
幸せになってほしい　
僕は救われてたんだよ