昔 とある国に一人の男が居た
彼のそばにはいつも 美しい娘が居た
人々は男を“詩人”と呼び
人々は娘を“歌姫”と呼んだ

詩人は彼女の歌を詠い
歌姫は彼の詩(うた)を歌った
流れるように時代を綴る詩人の詩
軽やかに風をふるわす歌姫の歌
彼らのうたは 聞く人々を
癒し 慰め 励まし 
聞く者に 幸せを もたらした

彼らにとって うたは 至福
それを聞く人々にとってもまた 至福


しかしその幸せは 長くは 続かなかった……


詩人が 何を想ってその歌を詠ったのか
今となってはもう 知る術はない

歌姫が 誰を想ってその詩を歌ったのか
今となってはもう 知る者はない


詩人から離れて 歌姫は どこへ往くのか……


やがて 歌姫は彼女の詩を 見つけるだろう
広大なる荒野に その声を響かせて

やがて 詩人は彼の歌を 知るだろう
鬱蒼と茂る森に その言葉を広げて


詩人と歌姫 二人のうたい手
彼らのうたは 永久に 絶えることはなかった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

詩人と歌姫

某○○楽団のことを考えてました……。
歌姫が戻ってきますよーに。
戻ってこなくても彼女は彼女で幸せでありますよーに。
そんな気持ち。

閲覧数:79

投稿日:2008/08/04 17:18:19

文字数:424文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました