"人をおどらす魅惑の妖精
今夜は誰が犠牲になるか
愛の幻想いだかせて
今夜は誰が犠牲になるか"

愛される夢をみたのよ
厚い氷に覆われた
湖畔に小舟ひとつだけ
後ろから抱きしめられて
蕩けるように口付けた

ああ あれはまぼろしなの
冷えた風に囲まれて

私はひとりきり 踊る
足がくたくたになっても
あえぎあえぎの息 速く
転んでも踊り続ける
ただもいちどあなたに巡り逢うため

夜はまだ続いてゆくの
星 月 影潜め暗く
裸足で土を踏む脛は
針葉の葉で擦り切れる
それでも踊り続けるの

ああ あれがまぼろしでも
想うだけであたたかく

私はひとりきり 焦がれ
きっと死ぬまでこうしてる
それが私の宿命(さだめ)なの
自分の意思でなくなって
湖畔が遠く離れても
ただもいちどあなたに巡り逢うため

あなたに出逢えるその瞬間は
おそらく私が息絶えるとき
呪いが私を踊らせてるの
それがあなたを愛した代償

私はひとりきり 踊る
傷だらけの足で もはや
人の世界に戻れない
狂ったようなあしどりで
でもどうして 私 嬉しくもあるの

やがて私は倒れこむ
土は湖畔へ姿変え
苦しい息がおさまって
口は自然と笑み浮かぶ
「やっとあなたに逢えるのね…」

"人をおどらす魅惑の妖精
今夜もひとり奪っていった
愛の幻想いだかせて
今夜もひとり奪っていった"

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Fairy tale

エゲレスには出会った人を死ぬまで踊らせる妖精がいるそうです。
そんな妖精ととある少女の歌。

閲覧数:57

投稿日:2014/03/19 13:54:21

文字数:573文字

カテゴリ:歌詞

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